朝方にトイレに行っておしっこをしたら、あまりにきめの細かい泡が立った尿が出て
「え…これは腎臓の病気では?」と不安になる人は少なくありません。
実は、尿が泡立つ原因は必ずしも病気とは限りません。
しかし、場合によっては腎臓の異常のサインであることもあります。
この記事では、尿が泡立つ原因と危険な泡の見分け方をわかりやすく解説します。
尿が泡立つのはよくあること
まず知っておきたいのは、尿が泡立つこと自体は珍しいことではないという点です。
主な理由は次のようなものです。
尿の勢いが強い
勢いよく尿が出て、便器の水面に当たると泡ができます。
これは水道の水が勢いよく出たときに泡が立つのと同じ原理です。
しかし、このようにできた泡は数秒ですぐに消えてしまうのが特徴です。
尿が濃い
朝一番の尿や、水分不足のときは尿が濃くなります。
濃い尿は泡が立ちやすい性質があります。
このような泡は、数秒〜数十秒で消えることが多いのが特徴です。
注意が必要な泡の正体
尿の泡がなかなか消えない場合、「蛋白尿」の可能性があります。
蛋白尿とは、尿の中に本来はほとんど出ないはずのタンパク質が漏れている状態です。
腎臓には血液をろ過する「フィルター」の役割がありますが、
このフィルターが傷むとタンパク質が尿に漏れてしまいます。
タンパク質は石鹸のように泡立ちやすいため、
ビールのような細かい泡が長く残る尿になることがあります。

蛋白尿の原因になる病気
蛋白尿は、次のような腎臓の病気で起こることがあります。
- 慢性腎臓病
- ネフローゼ症候群
- 糖尿病による腎障害
特に慢性腎臓病は、初期にはほとんど症状がありません。
そのため、
「尿の泡」が最初のサインになることもあります。
腎臓の主な仕事
腎臓は次のような働きをしています。
- 血液の老廃物を尿として出す
- 水分量を調整する
- 血圧を調整する
- 体のミネラルバランスを保つ
つまり腎臓は、体をきれいな状態に保つフィルターのような臓器です。
慢性腎臓病とは、3か月以上の期間をかけてゆっくりと腎臓の機能が壊れていく病です。
原因として多いのは高血圧、糖尿病、腎臓の炎症です。
初期は何も症状がありません。毎年、健康診断を受けていれば血液検査などで初期に見つけることができますが、そうでない場合には、むくみや尿の量が減るなどの症状を自覚してから(ということは、病状がかなり悪化した状態)発見されることになります。
危険な泡の見分け方
次のような泡は注意が必要です。
危険の可能性がある泡
- 泡がなかなか消えない
- 細かい泡がびっしり残る
- 毎回同じように泡立つ
心配ないことが多い泡
- すぐ消える
- 大きな泡だけ
- たまにしか起きない
こんな症状があれば受診を
尿の泡に加えて、次の症状がある場合は医療機関での検査をおすすめします。
- 足や顔のむくみ
- 疲れやすい
- 血尿
- 尿の泡が数週間続く
尿検査は簡単で、数分で蛋白尿の有無がわかります。
まとめ
尿が泡立つ原因の多くは、
尿の勢い・濃い尿などの生理的なものです。
しかし、
- 泡が消えない
- 毎回泡立つ
という場合は、蛋白尿や腎臓の病気のサインの可能性もあります。
腎臓は一度壊れてしまうと、元に戻るのは難しいです。
「いつもと違う」と感じたら、
一度尿検査を受けてみることが大切です。

参考文献


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