毎朝、バナナ型の便がすっきり出たら、気持ちよく一日がスタートできるのにな...と万年便秘のYAMAYUKIは思うわけです。
大便は健康のバロメーター!「ウンチでわかる腸内環境|あなたの性格は腸内フローラで決まる!?」の回でも触れたように、ウンチが人生に与える影響は絶大といえます。
「最近、便が細い気がする…」「なんだか、便の性状が変わったような…」
そんなときに心配になるのが、 大腸がん ではないでしょうか。

インターネットでも「便が細い=大腸がんのサイン」と書かれていることがありますが、実際には必ずしもそうとは限りません。
この記事では、医療的な視点から「便が細くなる理由」と「注意すべきサイン」をわかりやすく解説します。
なぜ大腸がんで便が細くなると言われるのか
大腸がんは、大腸の内側に腫瘍ができる病気です。
腫瘍が大きくなると、腸の通り道が狭くなり、便が通るスペースが小さくなります。
その結果、
- リボン状の便
- 鉛筆のように細い便
- 少量ずつしか出ない便
になることがあります。
特に、直腸やS状結腸のがんでは、こうした便の変化が起こることがあります。
ただし、ここで重要なのは
「便が細い=大腸がん」ではないという点です。
実は多い「がん以外の原因」
便が細くなる原因の多くは、がんではなく腸の働きや生活習慣によるものです。
① 過敏性腸症候群
ストレスや自律神経の乱れによって腸が過剰に動く病気です。腫瘍や炎症性腸疾患などの病気は見られないにもかかわらず、大腸の運動機能や分泌機能の異常が出て、腹痛を伴う便秘や下痢が起こる病気です。
特徴は
- 下痢や便秘を繰り返す
- 便が細くなる
- ストレスで悪化する
若い人にもよく見られます。
② 便秘
便秘のときは、腸の中で便が長くとどまるため
- 水分が吸収されすぎて、硬くなる
- 硬いので細く押し出される
ということが起こります。
また、ダイエットなどで食事量が少なくなった場合も、
食事量が少ない=処理する材料が少ない=腸の動きが悪くなる=腸の中に便が長くとどまる
という同じ状況になります。
その結果、いつもより細い便になることがあります。
③ 腸の一時的なけいれん
腸はストレスや体調によって一時的に収縮することがあります。ストレスや自律神経の乱れにより大腸が過剰に緊張・収縮し、腸管が狭くなることで便が細くなります
この場合も便が細くなることがあります。また、うさぎのうんちに似たコロコロ便になりやすいのが、痙攣性便秘の特徴です。
こんな症状があれば要注意
便が細いだけなら、必ずしも病気とは限りません。
しかし、次の症状がある場合は注意が必要です。
- 血便がある
- 便秘と下痢を繰り返す
- 残便感がある
- お腹の張りが続く
- 体重が減ってきた
- 40歳以降で急に便の形が変わった
こうした症状がある場合は、消化器内科での検査をおすすめします。
大腸がんを調べる検査
大腸の状態を詳しく調べる検査として、まず行われるのが「便潜血検査2日法」です。
この検査は自宅で便をとるだけという、簡単な手順でできます。
便潜血検査(2回法)の進行大腸がん検出率は約80~90%と高いですが、早期がんは約50~60%程度です。
この検査で陽性になった中で、実際に大腸がん発見率は約3%程度ですが、がんの早期発見・早期死亡率低下には必須のスクリーニング検査です。
大腸がんの大部分は早期に発見すれば90%以上が完治するため、40歳以上は年1回の定期的な受診が推奨されています。

「便潜血検査」で異常が出た場合、精密検査として行われるのが、「大腸内視鏡検査」です。
内視鏡という小さいカメラが付いている医療機器を使って大腸の中を直接観察することで、
- ポリープ
- 炎症
- がん
などを実際に医師の目で見て確認できます。
早期の大腸がんは、内視鏡で治療できることも多いため、早期発見がとても重要です。
医療現場の実感
実際の医療現場では、
「便が細い」という症状だけで 大腸がんが見つかるケースはそれほど多くありません。
むしろ多いのは
- 便秘
- ストレス
- 過敏性腸症候群
などです。
ただし、大腸がんは日本でも増えているがんであり、早期には自覚症状が少ないこともあります。
気になる症状が続く場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。
まとめ
便が細くなる原因はさまざまですが、ほとんどの場合は一時的な腸の変化や便秘によるものです。
しかし、
- 血便
- 体重減少
- 便の状態の急な変化
などがある場合は、大腸がんの可能性も否定できません。
心配な場合は、消化器内科で相談してみると安心です。
参考文献
健栄製薬:便が細い原因は?考えられる病気や便秘の改善方法もあわせて紹介
日本経済新聞:「大腸がん、便潜血検査活用を検出感度高く死亡率低下」


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