「ずっと便秘だったのに、急にお腹が痛くなって下痢になった…」
そんな経験はありませんか?
多くの人は、
- 「何か悪いものを食べた?」
- 「腸が弱っている?」
- 「便が腐ったの?」
と不安になります。
実はこの症状、腸の中で起きている“ある反応”と深く関係しています。
今回は、
便秘 → 急な腹痛 → 下痢
が起こる仕組みを、できるだけわかりやすく解説します。
便秘なのに急に腹痛と下痢になるのはなぜ?
通常、便は腸の中をゆっくり進みながら水分が吸収され、ちょうどよい硬さになります。
しかし便秘になると、便が長時間腸の中に留まります。
すると、
腸内細菌による発酵が過激化
→ガスが増える
→パンパンになった便やガスが腸を刺激する
という現象が起きます。
便やガスで腸が大渋滞になると、腸は...
「大変だ!!早く出してしまおう!!」
と急に活発に動き始めます。

このとき、水分を十分に吸収できないまま便が流れてしまい、
“下痢っぽい便”になることがあるのです。
「便秘+下痢」を繰り返す人は意外と多い
特に多いのが、
- 数日便が出ない
- お腹が張る
- 急に腹痛
- 下痢が出る
- また便秘になる
という繰り返しです。
これは腸が敏感になっているサインです。
また、大腸に腫瘍や炎症などの異常がないにもかかわらず、慢性的な腹痛とお腹の不快感、下痢や便秘などの便通異常を繰り返す“過敏性腸症候群”という病気である可能性もあります。

ストレスや睡眠不足、自律神経の乱れでも悪化しやすいのが特徴です。
実は「下痢なのに便秘」のこともある
強い便秘では、硬い便が腸に詰まり、
その周囲を液状の便だけが漏れ出ることがあります。
これを「溢流性下痢(いつりゅうせいげり)」といいます。
つまり、「下痢だから便秘ではない」とは限らないのです。
放置すると悪循環になることも
便秘
↓
腸内環境が乱れる
↓
腹痛・下痢
↓
腸がさらに敏感になる
↓
また便秘
という悪循環に入ることがあります。
特に、
- 便秘薬の使いすぎ
- 食生活の乱れ
- 強いストレス
は腸を不安定にしやすいため注意が必要です。
江戸時代の医学書にみられる便秘
古来より農耕民族だった日本人は便秘になりにくかったようです。
昔の日本人は、
- 食物繊維
- 発酵食品
- 運動量
が豊富だったため、“和食中心の生活習慣そのもの”が腸に合っていたと考えられます。
江戸時代の医師たちは、すでに
- 便秘
- 痔
- 腹痛
- 下痢
の関係をかなり観察していました。
たとえば、江戸時代の医療文献では、
「数日便通なき者、腹満して苦しむ」
(数日便が出ず、お腹が張って苦しむ)
というような記述が見られます。

腸を整えるために大切なこと
改善の基本は、
「無理に出す」より「腸のリズムを整える」ことです。
おすすめは、
- 水分をしっかりとる
- 朝食を抜かない
- 軽い運動
- 発酵食品をとる
- 睡眠を整える
- ストレスをためすぎない
といったシンプルな習慣です。
こんな症状がある場合は受診を
次の症状がある場合は、自己判断せず病院で相談しましょう。
- 血便
- 黒い便
- 激しい腹痛
- 発熱
- 体重減少
- 夜中も痛みで起きる
- 40代以降で急に症状が始まった
中には、大腸がん や炎症性腸疾患などが隠れていることもあります。
まとめ
「便秘なのに急な腹痛と下痢」という症状は、
腸が強く刺激されて起きる“腸のSOS”かもしれません。
特に現代人は、
- ストレス
- 睡眠不足
- 食生活の乱れ
によって腸のリズムが崩れやすくなっています。
「ただの便秘」と軽く考えず、
腸からのサインに耳を傾けることが大切です。
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参考文献
日本消化器病学会:「機能性消化管疾患診療ガイドライン2020」
EAファーマ株式会社:「Benpi」
※本記事は公的医療情報・ガイドラインを参考に作成しています。


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